【採用成功への道しるべ】採用ターゲットとなる"Z世代"を読み解く
7月も中旬となりましたが、
各社様、採用の状況はいかがでしょうか?
本採用を続けている場合は【2019年卒】がターゲットに、
すでにインターンに振り切っている場合は【2020年卒】がターゲットになるはず。
今回はこの"どちらのパターン"でも役に立つ情報です。
皆様、"Z世代"という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
おそらくなんとなく聞いたことがある方は多いはず。
というわけで、まずはこの"Z世代"という言葉の意味から入っていきましょう。
■聞き慣れないワード"Z世代"を知る
Z世代は出生年でいう【1995年以降】に生まれた人たちを表します。
しかし、Z世代を知るためにはまず、その起源を知ってもらう必要があります。
実はこのZ世代よりも前が存在します。
X世代 = 1965 – 70 年ごろの生まれ
Y世代 = 1980 – 95 年ごろの生まれ
そもそもなぜ、このような呼び方がされているかなのですが、
"X世代"という言葉は1950年頃にハンガリー人の写真家が初めて使ったのだとか。
その意味は当時の人達にとっての『未知の新しい世代』で、
第二次世界大戦後に成長した若者らをテーマにしたフォトエッセイのタイトルに使われたようです。
これが次第に人口統計学やマーケティングの用語としても広がって今に至ります。
この定義に続くような形でその後の年代を
"Y世代"や"Z世代"と名付けているというわけです。
間違っても「ドラゴ○ボール」などが
関係あるわけではないということですね。
こうなると"Z世代"の次が気になりますね。
一周回って"A"にでも戻るのでしょうか?
それは置いておいて振り返りますと、
"Z世代"は1995年以降に生まれた人たちということですので、
就活市場の卒業年度で言い直すと【2018年卒以降】になります。
まさに今の採用ターゲットはZ世代初期に当たるというわけですね。
そしてココからが今回の記事の本題になります。
■『Z世代レポート2018』リリース
X・Y・Zで価値観が全く異なることは、
家族や先輩後輩との関係などですでに実感されているかと思います。
【価値観のズレ】ほどコミュニケーションにおける高い壁はありません。
この【ズレ】を知ることが採用ターゲットを知ること。
ひいては採用成功に繋がるというわけです。
株式会社dot、株式会社ループス・コミュニケーションズ、株式会社4thが
運営する「Z世代会議 http://z-kaigi.com 」が『Z世代レポート2018』を今年発表しました。
価値観・ライフスタイルに関する「104の選択肢」から
該当するものを選んでもらう調査の結果です。
こちらは対象は【16~21歳】とまさに就活世代が入っている。
男女別でも回答結果には大きな違いが出ている。
《16~21歳男性 ベスト10》
《16~21歳女性 ベスト10》
そしてこちらはいわゆる"Y世代"との
ギャップが大きかった選択肢の上位10項目だ。
《16~21歳と29~35歳で差が大きかった項目 ベスト10》
■"Z世代"は大きく【4つのタイプ】に分かれる
価値観・ライフスタイルに関する「104の選択肢」の回答傾向によって、
クラスター分析をした際、Z世代は大きく4つのタイプに分かれることがわかった。
その分類が次のモノだ。
◆[様子見フォロワー]タイプ
そもそも選択した項目数が少なく、目立った傾向や特徴がない
いわゆる【その他】にあたる層だが、なぜか男性比率が女性率と倍近く高い。
◆[省エネペシミスト]タイプ
人づきあいが苦手で努力や訓練が必要なことはやりたくない、目立ちたくない、など
「がんばりたくない」傾向が強く見える層だ。ブランドにこだわらず、
無駄のものは持たないなどミニマリストの比率も高い。自分自身を真面目な性格だと考えており、
声をあげても世の中は変わらない、努力しても報われないことが多い、など、
人生を悲観的に捉えている点が特徴的である。
しかし年齢層が下がるごとに減っており、今の就活生層には当てはまりにくくなっているようだ。
◆[ソーシャルよいこ]タイプ
とりわけ女性に多い、SNS の使い方が極めて特徴的な人である。
新しいもの好きでトレンドに敏感。情報感度が高い一方、人の目が気になる人が多く、
【"Z世代"の特徴】を顕著に表していると言える。
◆[人生ガチ勢]タイプ
「省エネペシミスト」とは対象的に、今の生活が楽しく満足であり、
人生はきっとなんとかなると楽観的に捉えている比率が高い点が特徴的である。
友人は多い方が幸せ、自ら楽しい雰囲気や場所を作ろうとする社交家の傾向が最も強くあらわれている。
一方で、伝統的な仕事観や上下関係を重視する点など、保守的な側面も持ちあわせている。
これは俗にいうような"リア充"なのだろうか?
ここでは触れないでおく。
《性年齢別タイプ分類》
いかがでしたでしょうか?
簡単に箇条書きでまとめてみるとこんな感じでしょうか。
・男女平等でリベラル
・お金や結婚、キャリアに対して保守的
・デジタルネイティブ
・他者の目を気にする
・場の意見に同調する
・社会課題への意識が高い
特徴を知ることによって直接的な接し方だけでなく、
自社特徴の訴求の仕方にも影響します。
ぜひ、求人原稿や説明会コンテンツの見直しも進めてみてください。
未来を作るネクストリーダーのためのキャリアサイト:パッションナビ