【企業と学生のミスマッチはここにある?】学生の就業観についての調査結果


近年、人材市場では聞かない日はない
【学生優位の超売り手市場】というワード。

大半の企業はすでに「就活生を選ぶ」という立場を追われ、
以下にして選考希望者を募るかに頭を悩ませるというまさに立場逆転。

さらに現代の学生たちはデジタル社会の成長とともに
生きてきたようなIT真っ只中にいる世代です。
スマートフォンやSNSの爆発的な普及を体感してきたからこそ、
就活の手法もいままで「当たり前」とされてきたものは使わず、
様々な新しい手法が活用されるようになってきました。

もはやこれまでのように
『とりあえず募集要項を出せば集まる』
という時代ではまったくありません。

だからこそ企業は
・自社のどんな情報を提示すべきなのか
・就活生はどんな情報を求めているのか
このように様々な"色"の出し方に工夫を凝らす必要があります。

今回は先日、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社が発表した
『就業観に関する調査』の学生の志向性から考察していく。


◆学生を"6つ"のタイプに分類


今回は学生の就業観に基づいて以下の6つのタイプに分類をされた。

■状況観察型
会社選定において様々な軸で比較検討を行い、
状況に応じて最適な意思決定を行う

■チームワーク重視型
職場の人間関係を何よりも重視し、
大切な仲間と共に仕事を遂行する事を志向する

■自由重視型
自分のやりたい事を柔軟に行える事を重視し、
仕事とプライベート両方の充実を志向する

■安定志向型
企業や人間関係等、所属する環境が
長期的に安定している事を重視する

■自己裁量重視型
自己裁量で仕事を遂行する事を重視し、
キャリア初期にはチャレンジ経験を志向する

■プロフェッショナル志向型
どこに行っても通用するスキルや専門性を高める事を重視し、
(それを実現しやすいと学生が考える)大企業を志向する

この分類を見た限り、
【自由重視型】と【安定志向型】の学生が多いように感じる。
特に近年は【自由重視型】の学生が増えていることは人事なら感じるだろう。


◆《調査結果》状況を見て最適キャリアを選択したい【状況観察型】が最多


気になる調査結果は以下のグラフのようになっている。



「状況観察型」が最多の 31%となり、
次いで「チームワーク重視型」が21%、
「自由重視型」が18%という結果になっている。

「安定志向型」の学生はどの時代でも多いと感じていたが、
実際は多くはなく12%となっているようだ。

「状況観察型」の学生は詳細からもわかるように、
【様々な軸で比較検討】をする。
つまり自身の中に決定的な判断基準を持っていないのだ。

こういった学生は各企業の長所と短所を総括的に分析し、
最終的に承諾をする企業を決定する。
こうした学生が多いからこそ近年は「企業口コミサイト」が
数多く出てきていると考えられる。

しかし、今回は最上位の「状況観察型」学生ではなく、
それ以外の学生にフォーカスしていきたい。

人事担当者にとって1番知りたいのは
【学生がどんなことを求めているか】だろう。

企業の打ち出しは様々あった。

・自社の経営面での安定感を主張
・新入社員の自己裁量権の大きさを主張
・働き方の自由さを主張
・チームでプロジェクトを進めるチームワークを主張

などなどどれも求める学生は必ずいるし、
間違いはひとつもないだろう。

今回の調査結果で判明したことは、
過去のような【安定志向型】はかなり減っていることと、
【自己裁量重視型】は主張する企業が多い割に学生が少ないこと。

【自由重視型】が多いことは多くの人事がイメージできていたが、
【チームワーク重視型】が2位に来ていることは驚きだ。
おそらくこの打ち出しをしている企業も多いとは言えないだろう。

今後の原稿打ち出しでは『チームワーク性』にも
スポットを当ててみたほうが良さそうだ。


また、この調査では学歴別でのデータもあるので添付する。
ターゲット大学がある場合は参考にしてはどうだろう?



いかがでしたか?
この調査で学生がどんな志向を持っているか、
これまでよりはイメージがついたかと思う。

ちょうど1ヶ月前から始まった20卒インターンだけでなく、
再活性化している19卒採用にもぜひ活かしてほしい。

こういった調査結果から求める学生を再分析し、
もしスポットで「自由重視型」「チームワーク重視型」の
学生がほしいと感じている企業様。

ぜひパッションナビを検討してみてください。

パッションナビはベンチャー企業に特化しているナビサイト。
だからこそ登録する学生も「状況観察型」のような軸のない、
『いい会社に入りたい』と漠然に考えているタイプは少ないです。

むしろ起業志向の学生が多いため「自己裁量重視型」
多い傾向にあるかもしれません。

原稿の打ち出しだけでなく、
その原稿を打ち出す「集団」も検討してみてはいかがでしょう。

未来を作るネクストリーダーのためのキャリアサイト:パッションナビ


公開日:2018年7月2日