嫌な相手も快諾してくれる「頼み方」
■「遠慮」と「配慮」は違う
ポジションがはっきりしている上司や部下と違い、
同僚やチーム間での仕事をどう進めればいいか悩んでいる人は少なくないようです。
どのような立場にしろ、人に仕事を頼む上で大切なことは、
「配慮」はしてもいいが「遠慮」はしないことです。
相手の状況を考える配慮とは異なり、
遠慮は、「断られるかもしれない」「感じが悪いと思われるかもしれない」と不安な気持ちがあるために起こってしまいます。
しかしそれは、自分自身を守るための行動であり、良い効果は得られません。
人に何かを頼むときは「DESI」という4つのステップを意識してみましょう!
① "D"=Describe(説明)
物事に対しての認識には差があるものです。
お互いにわかっているはず!という思い込みは誤解の原因になります。
当たり前だと感じることでも「今月の目標はこれで」「前回のミーティングではこんな話しが出たね」と説明し、
相手から「そうだったよね」と小さなイエスをもらうことが大切です。
②”E”=Express(表現)
ここでは自分の感情である”私”を主語にした「"I"メッセージ」を伝えます。
ここで重要なのが、事実と感情を必ず分けて伝えること。
例として、取引先から理不尽なクレームが来て、どう対処すればいいか同期に相談し力を借りたいとします。
相手を主語にして「クライアントが最悪でさ」といきなり感情を爆発させるのは角が立ちますし、聞き手側も困惑してしまいます。
まずは思いもしなかった理不尽なクレームが来た事実と、その対処に困っている自分の感情を分けて話します。
そうして問題点と自分が置かれた現状を相手に理解してもらえれば協力を仰ぎやすくなるのです。
③”S”=Specific(明確な、具体的な)
人に何かを頼むときに「なるべく早く」や「できるだけ多く」といった曖昧な言葉は、
人によって捉え方が違うのでトラブルの原因になります。
「遅くても今月中、なるべく早いとありがたい」などとミニマムラインを一緒に伝え、具体的に伝えましょう。
また、その際に期限を設定することで優先順位のための判断材料になるので、期限も含めて伝えましょう。
④”I”=Inform(知らせる)
引き受けてもらったときのメリットと断ったときのデメリットを提示します。
これは相手が頼み事を承諾するか断るかの判断材料になります。
「これならどうでしょうか」と相手に判断を委ね、解決策に納得してくれたかどうかを確認します。
自分の主張を伝えるだけでなく、相手の確認を取ることで一体感を得ることができます。
一方的に協力を求める頼み方をするのではなく、
一緒にミッションを進めるという姿勢を出しながら、頼みましょう。
相手のスケジュールや状況を理解し、配慮をしながらも
「DESI」を意識しながら自分の考えを主張できるようになれば
苦手意識を持った仲間は減り、同じ目標を共有できるチームができるのです!
未来を作るネクストリーダーのためのキャリアサイト:パッションナビ