安定って何なのか、考えてみる。
■”安定”とは?
① 物事が落ち着いていて、激しい変動のないこと。
②平衡状態に微小な変化を与えても、もとの状態とのずれがわずかの範囲にとどまること。
③ 物質が容易に分解・反応・崩壊しないこと。「この元素は安定している」
学生達に将来の話を聞くと「安定した生活がしたい」という言葉がよく返ってきます。
しかし、安定した生活を送るために必要なお金はいくら必要なのか知っていますか?
一般的な安定した生活の条件を下記のように設定します。
・子どもは二人、高校まで公立
・奥さんは専業主婦
・自宅を購入
・毎日食べるものに困らない程度の生活費
・贅沢は特にしない、たまに家族旅行する程度
上記のような生活を送るためには、年収500万円が必要なのです。
日本の平均年収は約420万円なので、80万円以上足りません。
また、国税庁「民間給与実態統計調査」によると年収500万円以上の人は約27%なので、単純計算をすれば3人に1人しか安定した生活はできないのです。
”安定”って良い言葉に聞こえますが、若いうちに安定を求めすぎてもあまり良い事は起こらないのです…。
■安定を手にした先には…
とはいえ、人というのは、無意識的に安定を求めてしまいます。
今の時代は本当の安定なんてないと頭でわかっていながらも、身体では安定を求めてしまうのです。
しかし、安定が手に入ってしまったとたんに欲が満たされてしまい、行動する意欲が萎えてしまう。
結果として、思考が停止してしまい成長意欲が無くなってしまうのです。
優秀な経営者はそのことを知っていて、事業が順調なときにこそ次の手を考えます。
うまくいっているからといって、過剰な事業の拡大をしたり、お金の流れを変えたりはしません。
気分が安定しているときにこそ新しいプランを追求するなどで、さらにモチベーションを上げていくのです!
■「安定は情熱を殺し、不安は情熱を高める」
この言葉は、フランスの小説家、マイセル・プルーストの言葉です。
安定思考での行動は、過去の経験に基づいて動こうとするので、同じ結果にしかなりません。
一方で、不安な(知らない・わからない)ことに対しては、必ず新しい結果が生まれます。
不安なことに対してどれだけの情熱を注げるかで成長スピードは変わっていくのです!
「本当の安定は受け取るものではなく、自分で創るもの」
安定を求めすぎて現実から逃げるのではなく、不安なことにも積極的に挑む気持ちを心がけましょう!
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