“ゆとり世代”と呼ばれる新入社員の本質とは?



“新入社員の教育”
人事担当者をはじめ、多くの社会人の方々が一度は悩む問題ではないでしょうか?
新入社員の特徴として次のようなことを企業様よりお聞きします。

・積極的に質問には来ず、気にかけてほしそう(がんばってます)
・指示を待つことが多い
・少し注意したり怒ったりすると「会社を辞める」と言う

彼、彼女らに対し口を揃えておっしゃるのが、
「ゆとり世代だから・・・」という言葉です。

しかし、「ゆとり世代」について

・何年生まれの人からゆとり世代なのか
・以前と比較しどのような教育を受けて育ってきたのか
・どのような時代背景で、どういった特徴があるのか

といった本質的な部分をつかんでいないのではないでしょうか。
今日は3つのポイントに分け、「ゆとり教育」の本質に迫っていきます!

■「ゆとり世代」とは??

「ゆとり世代」とは1987年以降、つまり今年29歳以下の方々を指します。
以前と比べ、授業時間は20%減、授業内容は30%もカットされた授業を受けてきました。
有名な話ではありますが、

・学校の授業が週休2日制
・円周率が3.14ではなく3で計算した

等がありますね!

更に、今年29歳の方々は中学3年生の時に「ゆとり教育」が導入されています。
つまりこの方々たちは「ゆとり教育」の影響がまだ少ない世代と言えます。

小学校1年生から「ゆとり教育」を受けていたのは2018年度卒の新入社員になります。
本格的な「ゆとり世代」の方々は今から入社してきます!

■「ゆとり教育」で大きく変わった点

「ゆとり教育」で大きく変わったのは授業時間・内容だけではなく、
評価方法も相対評価から絶対評価へと大きく変わりました!

相対評価とは、
その名の通り学校での成績は相対的に行われ
成績表の5の人数、4の人数・・・が決められている結果主義の評価でした。

絶対評価とは、
基本的にプロセス主義の評価で、
結果が出ずとも頑張ったことが評価されることです。

これを現実の社会に当てはめてみると、
「会社でも頑張ったら、結果が出ずとも(受注できなくても)ほめられるはず」と考える特徴があります。

しかしビジネスの世界は結果があって初めて評価される世界、
「頑張っている、偉いね!」と相対評価で育った上司からは決して言われません。

ここに「ゆとり世代」と上司の大きなギャップが生まれているのです。

■「ゆとり世代」の3つの特徴

・根拠のない自信

「ゆとり世代」の時代背景として「少子高齢化」があげられます。
この「少子高齢化」により、大学全入時代(大学の受験戦争がなくなった)となりました。

絶対評価によってほめられ続けた点、大学全入時代で挫折を知らない新入社員達は
「根拠のない自信」を持っていることが一つ目の特徴です。

・メンタルが弱い

今までほめられ続け、ストレスを受けずに育ってきた彼らが、
社会に出て挫折を初めて経験することで免疫力がなく落ち込みやすいというのが二つ目の特徴です。

・素直で真面目

「ゆとり世代」の3つ目の特徴は、
教えたことを吸収する能力が非常に高く、素直で真面目です。

いかがでしたか?

「ゆとり世代」最大の特徴である「素直さ」が、
ビジネスにおいて最も重要であることは十二分に分かっているかと思われます。

一流のビジネスマンに必ずなりますので、
「ゆとり世代」の若者に対しココロから向き合って頂ければと願っています!

 

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公開日:2016年3月18日