実感としては「対応可能」?就活期間に振り回される17年卒のホンネ。
史上最短の就活期間と言われる、17年卒。
時代の流れに巻き込まれて、不憫だなあという声が大人たちから聞こえてきます。
実際、その「被害者」である17年卒の実感はどのようになっているのでしょうか?
就活ダイリク総研が、就活意識調査を2015年10月3日に行っています。
(http://dairiku-soken.jp/questionnaire/631.html)
その結果を見てみると、17年卒の学生の就活予定は以下の通りになります。
データを見ると、9割近くの学生が、2015年からの就活を始めている・始める予定なのがわかります。
経団連が提示している就活期間よりも、うんと軽いフットワークです。
実際、就活をしてみてどうですか?と就活イベントに参加している学生にインタビューしてみました。
「自分の先輩たちと比べればはやいけど、自分たちが就活をするのは初めてなわけだし、こういうものなのだろうな、と思えば違和感はない(W大・男性)」
「正直短いな~と思っていたけど、調べればはやい段階から動いている企業も沢山あるので、それに参加してみよう、と思えた(K大・女性)」
では、なぜこれほどまでに17年卒はかわいそう!という印象が強いのでしょうか?
- ぶっちゃけ大変なのは……大人です!
コメントにもあったように、17年卒は変わる!と言ってもこれが初めての就活。
短くなった政策に対応しなくてはいけないのは、「企業の採用担当」なんです。
イベント主催中の人事の方にインタビューを行いました!
「10月まで16年卒の採用をしていたのに、終わったらすぐにフライング採用したいという上からの指示が……。正直対応するので精一杯(7年目・女性)」
「短期間で準備をする学生も大変だけど、短期間で判断しなきゃいけない採用担当も大変。判断基準がどうしても偏りがちになるよ(5年目・男性)」
学生が面接に行くのは個人行動。でも、企業の採用活動は会社全体を動かして行う団体行動。
制度が変わったから明日からよろしく!と言われて足並みを揃えるのは大変なようです。
- 判断基準が難しいからこそ、採用方法は多様化
ただ一次面接、二次面接と積み重ねる採用方法が短期間で行われることで、フライング採用を登用する企業が多く見られます。
LINEも、一月のエントリー締め切りを宣言。自社に入るモチベーションの高い人材の囲い込みを行うとのこと。
逆求人やスカウトなど、企業が有能人材にいち早く声をかけていく採用方法は、まるでヘッドハンティングのようです。
経団連がこれまでの就活期間に戻しても、この流れは続くのでしょうか?
そして、振り回された17年卒採用後、12月開始に戻ると噂される就職活動期間。
今後の動向で、社会はどう動くか、見ものです。
未来を作るネクストリーダーのためのキャリアサイト:パッションナビ