《新卒》で入社すべきはベンチャー企業? 大手企業?


《新卒》で入社すべきはベンチャー企業? 大手企業?

 

大手企業とベンチャー企業。

安定志向の就活生と巷でよく言われていますが、実態はどうなのでしょうか。

そもそも安定志向とは何か。

実際の市場のデータをもとに、ベンチャー企業と大手企業の違いなどを比較し分析してみました。

 

まず、大手企業とベンチャー企業の定義について

Wikipediaによると・・

 

大手企業

大企業(だいきぎょう)とは中小企業の基準を超える企業。特に、誰でも企業名を知っているようなものは有名企業とも呼ばれる。また、慣例として大手企業(有名企業のうち各業種のトップを占める数社~十数社)・準大手企業(大手と中堅の中間に位置する企業)・中堅企業(大企業に属する会社のうち資本金10億円未満の企業及び中小企業に属する会社のうち資本金1億円以上の企業)に分類される場合がある。

ベンチャー企業

ベンチャーとは、ベンチャー企業ベンチャービジネスの略であり、新技術や高度な知識を軸に、大企業では実施しにくくなる。

「ベンチャービジネス」という言葉は、元法政大学総長で日本ベンチャー学会特別顧問の清成忠男らによって概念が創りだされた和製英語である。新聞などではVBと表記される事が多い。英語ではstartup companyまたはstartupと呼ばれ、近年では日本でもスタートアップという言葉が主にIT業界で使用されるようになっている。ベンチャーとスタートアップを区別する場合もあるが[1]、日本ではその差は明確にされないことが多い[2]

 

こうしてみると、ベンチャー企業の定義って結構あいまいですね。

それぞえの主観によって、定義は異なるかとは思いますが、

ベンチャー企業に特化して就職サイトを運営しているパッションナビでは

従業員数や設立年数には大きく囚われることはなく、主体的にオーナーシップをもって働く主体者集団、

ベンチャースピリッツを重視している、としています。

 

では、学生や企業の傾向はどうなのか。

求人倍率の推移(リクルートワークスより)

※ここでは300名以下をベンチャー企業とし、5000名以上を大手企業とみなしています。

 

全体的に求人件数が大きく伸び、求人倍率も大きく上がっている傾向にあります。

全体では求人倍率は1.73でしたが、それを従業員規模別で比較してみると、

 

なんと大手企業は0.70倍。

300名以下のベンチャー企業は3.59倍。

一人当たり3.59社から内定が出る計算になります。

 

大学受験の時には、あれほど倍率などで受験する学校を決定するにもかかわらず、

意外に就活のこのようなデータって就活生は認識していないように感じます。

 

理由はいろいろあるとは思いますが、

大学側も「当大学から◯名、◯◯商事に内定!」とうたって入学者を募りたいので

あえて、ベンチャー企業を勧めるようなことはしないかもしれませんね。

 

景気回復で求人件数が増えた!という言葉だけに踊らされて

大手企業を受ける傾向が高まりますが、実質求人件数を増やしているのはベンチャー企業。

 

毎年、大手企業の雇用数はそう大きく変わりません。

 

しかし、なぜここまで大手企業が人気なのでしょうか。

”安定している会社に入社したい”世の中60万人の就活生の大半がそう言います。

 

しかし、安定とはなんだか考えたことはありますか?
 

大手企業に入ることが安定なのでしょうか。

シャープや東電などで一気にリストラや会社が傾く瞬間を最近目の当たりにしましたね。

 

そう、本当の安定とは、会社に頼るものではなく、

入社してから自分自身がどれだけ努力をし、成長したか。

”どこにいってもやっていけるビジネスマン”としてその身についたものこそが真の安定なのです。

 

何もせずに大きな会社に入ったからといって、それはあなた自身に何かすばらしい力が身につくのではありません。

 

しかし、ここでお伝えしたいのは、大手企業ではなくベンチャー企業に行け!ということではありません。

大手企業には大手企業の、ベンチャー企業にはベンチャー企業の良さがあります。

 

実際に、ベンチャー企業が嫌だ!というわけではなく、

ベンチャー企業をそもそも知らない・・・という実態が大きいのではないでしょうか。

 

その証拠に、名前も聞いたことのないベンチャー企業の経営者やそこで働く社員と

就活生を実際に引き合わせてみると、就活生から”こんなキラキラしている世界があったなんて!”という声をよく聞きます。

 

ただ、その良さに気がつかずに、選択肢の一つに入る前に、

安定している大手企業がいい!その思い込みだけで最初っから決めつけてしまうのはもったいないと思います。

 

自分自身、将来どうなりたいのか、なにをやりたいのか。

しっかりと自分自身の軸を見つめ直し、納得のいく未来の生活を送れるよう

自分の足で自分の目でいろいろな企業を見てみるといいでしょう。

 

内定はゴールではありません

 

就活頑張ってくださいね。

 

未来を作るネクストリーダーのためのキャリアサイト:パッションナビ

 

 


公開日:2015年12月9日