【ジョインから1ヶ月が経過】2018年卒新入社員の特徴と伸ばし方


新卒採用市場から見れば19卒採用が開始して早くも2ヶ月が経過。

学生の動きとしてもある程度選考に進む企業を絞り終え、
今後は面接主軸で進みつつ「良い企業があれば」エントリーと、
一旦説明会参加のピークは過ぎたように感じる。

しかしそれと並行して人事が気にしなければならないのが、
『18卒新入社員のジョインから1ヶ月』が経過しているということ。

例年、入社後3年以内の離職率が問題視され、
企業の課題は採用成功とともに定着率の向上が挙げられている。

今回はそんな課題のひとつ、
18卒新入社員にフォーカスしてみたいと思う。


■出る杭になりたがらない?18卒新社会人の"特徴"


先日、エン・ジャパン株式会社が自社の適性テスト「3E」の
受験結果から抽出した《2018年度新入社員の特徴》を公開した。

以下が公開されたデータの一覧となる。



全体的に下がり気味に見えるが、
大きな変化が見られるのは《性格特性》《エネルギー量》だ。


【コミュニケーションの変化】

一重に"ゆとり教育"の結果とはいい難いが、
「主体性」や「競争性」の低下については「協調性」を
重んじてきた結果と考えられる。

また、同時にインターネットの発達とともに成長してきた世代でもあるため、
SNS上でのコミュニケーションが主流となった。
その結果、年代や属性の違う人と対面で話す機会が希薄したことも、
こういった性格特性に表れている。

自ら進んで発信することは苦手なタイプが多く、
場の空気を慎重に読み、調和を保つことに長けた人物が多いようだ。


【思考性の変化】

《野心性》や《変革性》の低下からも読み取れるように、
『出る杭』になりたがらない傾向がある。

しかし、そうした行動の背景は"消極的"というよりは、
"慎重性"と捉えたほうが良さそうだ。

協調と好むため「まず動く」という思考にはならず、
論理的に「一旦考える」というフェーズが入るため、
決断力も若干弱く見える。


【仕事へのスタンスの変化】

安定的なキャリア形成を第一に考え、
プライベートな時間をなによりも大切にし、
仕事はほどほどに取り組む傾向がある。

キャリアアップには関心が薄いことが特徴的で、
人との競争を好まないことから、
他者との比較や順位付けされることに抵抗感を覚えやすい。


■不満も悩みも抱え込みやすい。18卒新社会人の"伸ばし方"


上記の特徴から18卒新社会人の伸ばし方には
大きく2つのポイントが存在する。

1.コンディションを把握し、自主的な報連相を促す

《協調性》が高いことから和を重んじる傾向があるため、
周りから遅れを取ることや未熟な自分が足を引っ張ることを恐れがちに。

《主体性》《外向性》《評価・評判のストレス耐性》の低さから、
悩みや困りごとを自ら相談できずに抱え込む傾向が見られる。

そのため、コンディションを把握することがなによりも大切。
日々意図的に接することで行動の変化に気づき、承認・賞賛し続けることで、
次第に自ら率先してアクションできるようなっていきます。

自主的に報連相ができるようになる、
苦手を克服しはじめた兆候を見逃さないようにしてください。


2.理不尽さを排除し、具体的な目標設定の提示を

《論理性》の高さから、逆算思考が得意で、
効率的で生産性の高い仕事のやり方を好む傾向が見える。

その反面、成果に繋がるイメージが持てないときは、
一気にやる気が下がっていきます。

これを避けるためにも理不尽で曖昧な指示ではなく、
定量的かつ具体的なゴールを見せていくことが必要になります。

一番最後のゴールだけでなく、
一緒に進捗を振り返って、日々の成長実感をもたせることで、
目標達成の意欲にも繋がります。

 

 

いかがでしたか?
今回は入社間もない18卒新入社員について
記事をまとめていきましたが、
現在採用を進めている19卒就活生も近い傾向があるはず。

選考が進んで内定をもらった際、
学生が企業を選ぶポイントはこの特徴に起因することが多い。

説明会や集団面接の場では円滑な進行を重んじるあまり、
意思表示やリアクションを控えがちなのは昨年から感じるところはあるかと思う。

しかし、意欲的な学生は質問・疑問を書き留め、
後日問い合わせに来ることがある。

これは事実や根拠をもとに納得して行動に移したいという
《論理的》な思考にも関わってくる。

意思表現が少ないため、
物事への理解度や関心度が読み取りにくい傾向にあるが、
しっかり一人一人と向き合ってみることが内定承諾には一番近いかもしれない。

 


※本記事の担当は18卒新入社員であることは秘密だ

未来を作るネクストリーダーのためのキャリアサイト:パッションナビ


公開日:2018年4月26日