働く価値観。がむしゃらに働いて、早めに成長したい!は少数派
企業が学生にオファーを送る新卒採用サイト「OfferBox(オファーボックス)」を運営する、
株式会社i-plug(大阪市淀川区、代表 中野智哉)さんは2017年1月、大学3年生向けに「働き方」に関する意識調査を行いました。
その結果が面白かったので紹介します。
1.どのような企業に魅力を感じるか(複数回答)
社内の雰囲気が良い 786人(85.6%)
成長できる環境がある 649人(70.7%)
将来性がある 507人(55.2%)
給与が高い 505人(55.0%)
理念・ビジョンに共感できる 460人(50.1%)
教育・研修に力を入れている 421人(45.9%)
安定した事業を続けている 413人(45.0%)
多様な働き方の制度が整っている 395人(43.0%)
新しいことにチャレンジしている 363人(39.5%)
商品やサービスに好感が持てる 358人(39.0%)
年齢関係なく実力次第で昇進のチャンスがある 347人(37.8%)
社会貢献度が高い 334人(36.4%)
知名度がある 328人(35.7%)
産休育休後の復職率が高い 327人(35.6%)
若いうちからプロジェクトなど重要な仕事を任せてもらえる 260人(28.3%)
海外で働けるチャンスがある 207人(22.5%)
高い技術力を持っている 206人(22.4%)
経営陣に魅力がある 192人(20.9%)
その他 18人(2.0%)
1~4位は、
「社内の雰囲気が良い」(85.6%)
「成長できる環境がある」(70.7%)
「将来性がある」(55.2%)
「給与が高い」(55.0%)
やはり社風を気にする学生は多いようです。
SNSで社内イベントなどを発信している会社や採用ページで写真を公開している会社が有利ですね。
説明会でも、社員さんに会いたいという回答が多くでる要因でもあるでしょう。
2.働き方について気にしているポイント(複数回答)
長時間労働やサービス残業があるか 550人(59.9%)
ブラック企業かどうか 519人(56.5%)
有給休暇が取得しやすいか 424人(46.2%)
結婚後の待遇、働き方を考慮してくれるか 404人(44.0%)
時短・リモートワーク・副業OKなど柔軟な制度があるか 280人(30.5%)
今は気にしないが、のちのちは働き方も重視したい 147人(16.0%)
がむしゃらに働くことも厭わないので、特に気にしない 108人(11.8%)
その他 12人 1.3%
半数以上の学生が「長時間労働やサービス残業があるか」(59.9%)
「ブラック企業かどうか」(56.5%)を気にすると回答しています。
「結婚後の待遇、働き方を考慮してくれるか」(44.0%)、
「時短・リモートワーク・副業OKなど柔軟な制度があるか」(30.5%)は
最近高まっている傾向でもありますね。
「がむしゃらに働くことも厭わないので、特に気にしない」(11.8%)
「今は気にしないが、のちのちは働き方も重視したい」(16.0%)
こちらは少数回答となりました。
働く前から、働くことに消極的というか、積極的ではない学生が多いのかもしれません。
3.2.で選択肢を選んだ理由(自由回答/抜粋)
■長時間労働やサービス残業があるか
- 仕事は賃金を得るための手段と考えたい。自分のプライベートや家族など、その他の生活を犠牲にして働くことは避けたい。
- 趣味に費やす時間が欲しいから。
- オンオフメリハリをつけて働きたいと思っているので注視している。
- 働くためには身体が資本であり身体を健康に保つためには仕事と休息をバランスよく取らねばならないから。
■ブラック企業かどうか
- 近年、ブラック企業がマスメディアに取り上げられることが増え、自分自身の意識が根本的に変わった。
- 生きるために仕事をしているのに死んでしまったら本末転倒。
- 体を壊してまで働きたくない。生きるために働くのであって、企業に命を捧げる気はない。
- 劣悪な環境では仕事を続けられる自信が無い。残業があるのは構わないが、働いた分の給料は支払われるべきだと思う。
- 趣味を楽しみながら社会人生活を送りたいため自由な時間を確保したい。
■結婚後の待遇や働き方を考慮してくれるか/時短・リモートワーク・副業OKなど柔軟な制度があるか
- 将来は結婚して子供をうみたいので。
- 仕事だけでなく、家族との付き合いや家庭のことも両立して生活していきたいと思っているから。
- 自由な働きかたをしたいから。
- 副業していかなれけば、生計をたてていけない時代になっていくだろうと思うから。
■がむしゃらに働くので気にしない/今は気にしないが将来的には重視したい
- 働くにあたって、社会人1年目の周りのことを何も知らない新人がワガママを言える立場ではないと思う。
- がむしゃらに働けるのは20代の若いうちだけなので。
- 20代は挑戦をメインに自分を確立させる年代にしたいから。
- 何事も始めたときはどれだけ大変でも乗り切れると思うが、数年経ってライフステージが変わったときには同じ働き方ができなくなるのが予想できるから。
がむしゃらに働いて、早めに成長したい!
この意識は大事ですね。
4.将来的に転職もありだと思うか(複数回答)
キャリアアップのためなら「あり」 570人(62.1%)
労働環境が合わなければ「あり」 526人(57.3%)
やりたいことが見つかれば「あり」 495人(53.9%)
人間関係が合わなければ「あり」 450人(49.0%)
将来的に起業したいので「あり」 141人(15.4%)
長く一社で勤めたいので「なし」 91人(9.9%)
まだわからない 40人(4.4%)
その他 5人(0.5%)
転職も将来の選択肢として当たり前になっている世代だということが見て取れます。
ゆとり教育で育てられてきた世代の採用は続きます。
働く価値観が多様になって来ている今、柔軟に対応していく仕組みを会社としても築いていくことが大切です。
とはいえ、がむしゃらに働きたい!!という意欲あふれる学生に出会いたい!!と理想を追ってしまうもの。。
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