社員全員が採用担当?人事だけでは出来ない採用成功のコツ


明日から8月。
2018年採用が始まって早くも5ヶ月が過ぎようとしています。

残り時間は減るばかりですが、
まったく下がらないのが求人倍率。

2018年卒学生の求人倍率は「6.45倍
人材市場は空前の売り手市場となっていますね。



そんな中6月からは2019卒学生のインターンシップが解禁され、

「とにかく採用が厳しい」
「忙しくて新しい策を考える時間もない」

と人事の方も悩まれているかと思います。

残念ながら現状の採用市場は学生優位の超売り手市場。
必ず上手くいくような得策はありません。

だからこそ原点に立ち返ることが重要です。
採用の基本は「効率的・効果的に採用サイクルを回す」こと。


1 現状の確認『採用担当者は何人ですか?』


年々早期化している採用市場。
上手くいっている企業だと解禁の3月より前に一定数の内定者を
囲い込んでいるような状況です。

これをただ「大手や有名企業だから」でまとめてしまうのはもったいないです。
採用に成功している企業の共通点を考えてみましょう。

広告戦略でしょうか?
自社ブランドでしょうか?
採用フローでしょうか?

すべて要因のひとつではありますが、今回注目したいのは【採用担当】

『人事・採用担当以外の社員の協力体制がしっかりしているか』という点です。
言い換えるならば、『会社全体で、採用活動が効果的に行えているか』がポイントとなります。


2 人事『だけ』ではマンパワーが足りない、、、


近年はサマーインターンやユニークなイベント型採用が注目を集めています。

学生からみてもこういった採用手法は目に止まりやすいため、自然と数が集まってきます。
その他にも学校との関係強化やリクルーター制度導入など、様々な手法が見られます。

しかしこれらのような採用手法はどれも従来の面接+筆記試験による選考に比べると、
遥かにマンパワーがかかってしまいます。

工数の多いイベント型採用を実現し成功させるためには「組織的な協力体制」が不可欠です。


3 「全社採用」において人事のポジションは取りまとめ役


「社員の協力体制がしっかりしている」と聞くと、人事がメインで動き・準備して、
他の社員がそれをサポートするようなイメージがあると思います。

しかし、採用担当が少ない場合はプロジェクトマネージャーの役割に徹し、
社員に前線で動いてもらうほうが上手くいきます。

まずは現状を改善するために以下の3つのポイントでタスクを他の社員に
分配し直してみて下さい。

1.人事でなければできないタスク
2.人事でなくてもできるタスク
3.人事以外がするべきタスク

1の内容としては
・採用フロー全体の進捗管理
・メンバーや予算の管理
・採用スケジュールの確認
・応募学生の管理
などの採用全体のマネジメント業務です。

2については
・面接調整
・資料準備
・出欠確認
・応募数や合格者数の数値集計
など手順を整えたり、やり方を教えればだれでもできるような業務です。

3については
・説明会での業務の説明
・クロージング
・リクルーター
など直接学生と関わるような内容です。
よりリアルな話ができる現場の社員やトップが対応するほうが、
結果に繋がる可能性があります。

すべてを人事がする必要はありません。

マイナビが企業に対して行った企業新卒内定状況調査によると、
新卒採用において採用活動に何らかの協力をした社員は
全社平均で22.4名、非上場企業で平均14.8名とのことです。



また、その際に社員が担当しているタスク内容は以下のようになっています。



いかがでしたでしょうか?

「全社採用」は企業・人事・学生全員のメリットに繋がります。

・リアルな仕事の話が聞けて学生の満足度に繋がる
・自分の将来の部下となる人材の採用に関わることで受け入れがスムーズに
・会社や仕事の説明をして質問を受けることがプレゼンのトレーニングに繋がる

「そんなにすぐに変えることはできない」と考えるのではなく、
「どうすれば実行できるのだろうか」と考えてみて下さい。

人事様の行動ひとつが、
会社の今後を左右する優秀な人材採用に繋がるかもしれないのです。

未来を作るネクストリーダーのためのキャリアサイト:パッションナビ


公開日:2017年7月31日